| >プロフィール>昔その1 青春はとまらない。 |
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早乙女は千葉県のとある海沿いの小さな町で幼年期を過しました。といっても海で遊んだ思い出より、近所の山でカブトムシやクワガタを捕まえることに夢中になっていました。友だちの間で人気が高かったのはなんといってもミヤマクワガタですv その次にヒラタクワガタ。カブトムシやノコギリクワガタは、当時いっぱいいましたからそれほど珍しくなかったんです。 だけど、オオクワガタだけは早乙女はおろか、他の友だちもだれも捕らえることはできませんでした。 もし捕まえられれば喝采を浴びることは間違いありませんでしたから、いつだって「目標はオオクワガタ」の気持ちで山に入ったものです。 今じゃ虫かごに入れられて、ショッピングセンターなんかで売られてますよね。間近で憧れのオオクワガタを見ることができて「おおっ」と感動する反面、なんだかな〜なんて苦い気分になったりもします; ![]() 中学では剣道部に所属していました。ちょうど早乙女の入学した年から部ができたので、先輩もいないし気楽かなァ・・・なんて調子でいたのですが、顧問になった先生がとても「熱い」かたで、いつ飛んでくるかわからない竹刀にはらはらしながら練習していました。朝練はなかったものの、放課後の練習は剣道部が一番最後までやっていました。夜道をくたくたになって家に帰り、朝目が覚めると指が竹刀を握った形のまま固まっていることもありました(笑) しかしその成果はみるみる現れ、創部間もないうちの中学が県大会までいってしまったんです。早乙女も初段をとることができました。 この頃は常にきつい練習による疲労が溜まっている状態で、授業中、先生に「顔を洗ってこい」としょっちゅう言われていましたね(´`) どうしようもないくらい眠かったな。。 やがて高校に進学はするんですが、そのあたりから両親との関係が非常に悪化していました。早乙女が中学時代によく1〜2日の家出をしていたこともあり、進路のことで揉めていたのです。早乙女は板前になりたいと思っていました。包丁一本で生きるその様に、強く心が惹かれたのです。高校で3年を費やすくらいなら早く板前の見習いに行って学びたいのだ、と両親に何度も話ましたが、「学歴は必ず必要になる」と父も母も頑として譲りませんでした。 一度は応援団に入って高校生活を楽しもうと思ったのですが、どこか釈然としない気持ちがだんだん頭をもたげてきました。そしてついにまた家出をしたのです(笑) 今度のはいままでのものと違って本格的に計画を練っての家出でした。「板前になります」と書いた置手紙を作り、わずかばかりの貯金と、母の財布からとった一万円札をジーンズのポケットにねじ込みました。それから修学旅行のときに使ったバックに下着を詰め、早朝の電車に乗りました。季節は秋。風がひんやりと足下から吹き上げました。 とりあえず地元を離れて自分の力を試すつもりでいたのでした。 ところがここで思いもよらないことが起こりました。地元から遠くはなれた都会の、なんの特徴もないゲームセンターの人ごみで油を売っていたところを、母に発見されてしまったのです。 「なんで・・・?」 早乙女はびっくりして言葉が出てきませんでした。母は早乙女の腕を掴むと安心したのか泣き出してしまいました。後にきくと、母はしらみつぶしに目に付いた料理屋で、若い男の子が働いていないか尋ねてまわったそうです。この街のこのゲームセンターにいきついたのは「いそうな気がしたから」と、自信たっぷりな様子でいっていました。さすがにこれには親の執念を感じました。 だって普通に考えたらまず見つかるわけないんですから。これはいまでも思い返すたび不思議な気分になります。 まあ、そんなこんなの主張を続けた結果、とうとう親が折れたんです。学校に行かないのですから、これはもうそうするほかはなかったわけです。 初めての職場は鮨屋でした。たまたまちょうどいい具合に求人していたものですから、母と面接に行き、その席ですぐ働かせて頂けることになりました。 寮はマンションの一室に、早乙女も含めた見習い3人で住まわせてもらいました。もちろんプライベートなんてありません。みんな寮に戻ってきても疲れているので、会話もそこそこにすぐに寝てしまいました。一日16時間は働きました。労働基準法もなにもあったものじゃありませんね。 (‐‐;) ちなみにその鮨屋はいわゆる高級店として、本店はいまでもよくテレビで紹介されています。 一年くらいは朝のシャリ炊きから始まり、先輩たちの包丁磨きで終わる毎日でした。自分の包丁の手入れはいつも一番最後にやっていました。営業中にそんなことをしていたら間違いなくブッ飛ばされるからです。厳しい縦社会だったものの、揉め事もよくありました。板前同士の喧嘩では文字通り包丁を投げつけていましたから(´`) そういう光景を間近で見ることで、実社会の表に出ていることだけが犯罪ではないんだ、と勉強したわけです。 みんなが帰ったあとに、しんとした厨房で一人、シャッ、シャッと包丁を研いでいるなんてまるでヤマンバみたいですね・・・(笑) 何度も指を切りながらも徐々に包丁に慣れてくると、魚も下ろせるようになり、吸い物の味付けなどだんだん重要な仕事もやらせてもらえるようになりました。「早くツケ場に立ちたい」その一心が早乙女を突き動かしていたといっても過言ではなかったと思います。 そんなふうに3年が経ちました。 → 続き |
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